脂肪腫摘出手術/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
2019-05-21
脂肪腫摘出術について
脂肪腫とは
脂肪腫は、単発性で発生することが多く比較的よく見られる良性の軟部腫瘍です。皮膚のすぐ下に軟らかい腫瘤(しゅりゅう)として触れ、気づくこと が多いです。病理組織学的には成熟した脂肪細胞からなります。
脂肪腫も良性腫瘍のため、放置しても問題ないと説明されることも多いのですが、年月をかけて 徐々に大きくなってきます。大きくなってからでは、侵襲が大きくなりますので小さいうちに形成外科 的に取り除いておいた方が良いでしょう。
脂肪腫摘出手術の詳細について
1.皮膚のシワに合わせた切開線をデザインする。30Gの細い針を使って局所麻酔を行う。
2.脂肪腫を被膜に沿って用手的に慎重に剥離して摘出する。
3.クリアな縫合糸を使用し皮下縫合を行う。ドッグイヤーがあれば修正を行う。
4.皮膚縫合を行いシリコンチューブドレーンを挿入する。ハイドロコロイドゲルテープによる潤い療法を行う。
丁寧な診察とシミュレーション
手術を行う前には、ご希望の状態に向けての丁寧なカウンセリングを行います。腫瘍の状況を判断して最適の手術法を検討します。当クリニックでは、約3cm~最大15cmまで脂肪腫摘出術の実績があります。
MRI画像診断
手術前にMRI画像診断(検査センター)にて大きさや深さ、性状を確認する場合もあります。
病理検査(びょうりけんさ、pathological examination)
手術で切除した腫瘍は、ほぼ全例に病理医に依頼して病理検査と呼ばれる顕微鏡等を用いた詳しい細胞の診断をしてもらいます。病理検査では、腫瘍細胞の性状や良性悪性の有無、浸潤している深さ、取り切れているかどうかなどの判断を行ってもらいます。術後10日前後で、病理検査の結果をお話できると思います。
脂肪腫摘出術のダウンタイムやリスクなどについて
【施術時間】40分ほどで終了します。
【麻酔】局所麻酔で行います。
【腫れ・傷跡】個人差はありますが、数日間程度は腫れが出ます。切開した傷跡は、手術後6ヶ月程で腫れも治まり目立たなくなります。個人差により肥厚性瘢痕やケロイドが起ることもあります。
【通院】翌日にドレーン抜去や5日目に抜糸があります。
【お薬】内服薬や外用薬を処方します。
【メイク】翌日より可能。
【洗顔・シャワー・入浴】創部を濡らさないようにシャワーは当日より可能。
【運動】抜糸が終了するまでお控えください。
脂肪腫摘出手術の料金について
手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安
※公費負担医療証をお持ちの場合には全てお持ちください(負担割合0割、1割、2割などが適応となる場合もあります。)